法令試験

介護タクシー許可の法令試験

介護タクシーの許可を取得するためには、法令試験に合格することも条件になっています。

介護タクシー事業(一般旅客自動車運送事業)の遂行に必要な法令の知識を問われるもので、運送関係法令等の基礎知識、基礎的な内容になっています。

法令試験の実施内容は、地域によって違いがありますので、ここでは近畿運輸局管内(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山運輸支局)において行われる法令試験について解説いたします。

法令試験は、各運輸支局へ介護タクシーの許可申請書を提出した後、1ヶ月後に近畿運輸局で実施されます。

許可申請書を提出しても、法令試験に合格しなければ許可の審査は行われません。もし不合格になると、翌月に再試験を受けることができますが、もちろん翌月の試験に合格するまで審査はストップされたままになります。

最初の試験に不合格になると、許可取得が大幅に遅れてしまうことになりますので、万全の体制で望みたいものです。

※関東運輸局では法令試験は免除されています(令和3年現在)。

法令試験の受験者

・申請者が法人の場合:事業に専従する役員(取締役等)のうち1名
・申請者が個人の場合:本人

法令試験の実施方法

・原則毎月1回実施
 毎月末日までの申請者に対し、翌月10日頃実施される。
 実施予定日の7日前までに、実施日時、実施場所等の必要事項が申請者へ通知される。
・実施場所:近畿運輸局(大阪市中央区大手前4丁目1-76 大阪合同庁舎第4号館)

法令試験の出題範囲

・試験時間 : 40分
・試験問題数 : 30問(◯✕形式)
・合格ライン : 24問(8割)以上の正解

①出題範囲
・道路運送法
・道路運送法施行令
・道路運送法施行規則
・旅客自動車運送事業運輸規則
・旅客自動車運送事業等報告規則
・自動車事故報告規則
・その他一般旅客自動車運送事業の遂行に必要な法令等

②試験会場に持ち込めるもの
・自動車六法
・運行管理者基礎講習用テキスト 旅客編
・旅客自動車運送事業等通達集
※書籍のみ可。印刷した紙媒体のものは持ち込み不可。

再試験の実施

不合格だった場合、再試験は1回限り行われます。もし再試験も不合格になった場合は、申請の却下手続きが行われます。

法令試験対策

法令試験は、基本的な知識を問われるものであり、それほど難易度の高い試験ではありません。事前にしっかり対策を行えば、それほど心配することはありません。

試験当日は、自動車六法等も持ち込みできるので、それらを参照しながら問題を解くこともできます。

例えば、過去に下記のような問題が出題されました。

問題:タクシーの運賃料金メーター器が故障したため新しいメーター器に変更する場合、運賃及び料金の変更認可の手続きは必要ありません。

正解は「◯」です。料金メーター器が故障しただけですので、運賃や料金の変更が発生するわけではありませんよね?

更に次のような問題が出題されました。

問題:営業区域内で乗車した3人の旅客のうち、1人を営業区域内で下車させ、残りの2人を営業区域外の別々の場所で下車させる運送行為は、道路運送法違反ではありません。

正解は「◯」です。介護タクシーには営業区域がありますが、介護タクシーの利用者を乗せる「乗車地」または、利用者が降りる「降車地」のどちらかが営業区域内であれば違反ではありません。

介護タクシーの営業区域については、こちら「介護タクシーの営業所はどこでもいいの?」を参照してください。

このように問題には「◯」か「✕」かで回答しますが、そこまで深い知識がなくとも基本的な知識があれば回答できると思います。

介護タクシーの法令試験用の問題集や試験対策テキスト等は一般的には発売されていませんので、過去問を繰り返し解くことが効率的な勉強方法だと思います。

近畿運輸局のホームページでは、過去1年分の法令試験が公開されていますので、法令集とあわせて勉強すると良いでしょう。